注意:この記事を参考にして実行してパソコンに不具合が生じても(特にデータの消去)私は一切責任を持ちません。
皆さん、様々な手段でパソコンのデータをバックアップしていると思う。クラウド、LTO、DAT、Blu-ray、など・・・。
私は個人のデータなので一番簡単な外付けハードディスクにバックアップしている。コピーの仕方はrobocopyのバッチを作成して手動実行するという古典的な方法である。robocopyのいいところは差分バックアップ(新規、変更、削除があったところだけバックアップして複製を作る)なのでボタンを押すだけで済み早いことである。以下は自分が使っている方法。
1.最初にどこでもいいのでテキストファイルを作成する。Windows10だと右クリック→新規作成→テキスト文書、ってやつである。
2.新規で出来たテキスト文書に自分は下記のコマンドを記述している。
@echo on
robocopy “D:\史跡の写真” “F:\史跡の写真” /MIR /R:0 /W:0 /LOG:”C:\Users\kari\Desktop\mydocub_backup.log” /NP /NDL /TEE /XJD /XJF /FFT
echo バックアップが終了しました。
pause
簡単に説明すると「@echo on」「echo バックアップが終了しました。」はメッセージを出すだけなのでなくてもいい。「pause」は処理が終了したらストップさせ、何かキーを押すとDOS画面が消える。初めて実行する時は確認のため、あった方がいいが、一度成功すればいらないと思っている。
本題のrobocopyだが「”D:\史跡の写真”」がコピー元、「”F:\史跡の写真”」がコピー先(バックアップ先)である。逆にすると外付けハードディスクのデータがパソコン本体のハードディスク(もしくはSSD)に書き込まれるので最悪本体のデータが全て消える。ここだけは間違ってはいけない。
「/MIR」はミラーリング。要するに同じデータを外付けハードディスクに複製するということ。「/R:0 /W:0」はコピーが失敗した場合、何回挑戦し直すかという意味。一回でも失敗したら二度目以降が上手くいくことはないと思うので「0」でいい。
「/LOG:”C:\Users\kari\Desktop\mydocub_backup.log”」はどこにログを吐き出すか。この場合は自分のデスクトップに出すようになっている。正直、いらんけど付けている。なくても動くしログを確認することなんて最初だけだと思う。
「/NP /NDL /TEE /XJD /XJF /FFT」は面倒で解説しないけど、あるとコピーの失敗や大量にログが出ることがなくなる。
3.入力が終わったらファイルの拡張子を「txt」から「bat」に変更。
4.それをダブルクリックするとこんな感じ。真っ黒いDOS画面が出て、だーっとコピーされるファイルが表示される。
タスクスケジューラで自動実行すれば楽なのだろうが、外付けハードディスクを付けっぱなしにすると寿命が短くなるので毎回挿している。
基本的には昔使っていたノートパソコンの1TBの2.5インチHDDが余っているので、それを外付けケースに入れている。持っているハードディスクは3本、これを月1回くらいのローテーションで回しているので3世代分あり、更に4TBの3.5インチ外付けハードディスクもあるので4世代分ある。データを戻すことなんて皆無なので役に立ったことはないが、まあ趣味なので。普通は外付けが1台でいい。
異常にバックアップを取るのは2000年頃にWindowsがフリーズして再起動したら一部のデータが消えたのがトラウマになっているのかもしれん。
では、皆さんも大事なデータが消えないように対策してください! 自分は史跡巡りをした後、必ずSDカードのデータをパソコンに移して、更にrobocopyを実行して外付けにバックアップするようにしている。あとは最低でも1週間に一回はバックアップをしている。