歴史上の人物のお墓参りについて

 2000年に長宗我部盛親のお墓に参って以来、全国の歴史上の人物の墓参をするようになり13年も経ちました。最初は物怖じしていましたが、今ではすっかり慣れてしまいました…。
 そんな私が墓参りで注意していることを思うままに書いてみました。私個人の考えなので、全て正しい訳ではありません。ご了承下さい。

・有名ではないお墓(人物ではなくお墓そのものの知名度)の場合は事前にお寺に連絡を取ります。お墓までの案内などが無いお寺の場合は「何時頃来られますか? 来られたら寺の者に声をかけて下さい。案内しますので」と言われることが多いので、大体の日時を伝えましょう(時間が読めない時は行く前に連絡することを伝えましょう)。
 案内していただいた際に私は撮影許可を取るようにしていますが、そこで許可されなかったことはほとんどないです。

・お寺に電話した際に「子孫の方が管理されているので一般の方の墓参はお断りしています」と言われることもありますので、その時は素直に諦めましょう。粘ったことは一度もないですが、粘ったところでどうにかなるとも思えません。

・墓参出来るかどうかは、対応されるお寺の方やこちらの話し方にもよります。ネットに載っているからといって必ず墓参できるとは限りません。

 詳しい方の話だと宗派などについて深く理解していると好印象を与えるので特別に墓参させてもらえることがあるそうですが、私はその辺りの知識が乏しいので経験がありません。

・案内されない時は、最初に本堂にお参りして、その後墓参しています。その際、何も供えず拝んで帰っています。線香などを用意されている方もおられるそうですが、私は懇意にしてもらっているお寺でもない限り何もしません。
 掃除などお墓に触れる行為はお寺や子孫の方のされることだと考えているので、したことがありません。

・本堂に参った時に拝観料のつもりでお賽銭を入れるようにしてます。しかし忘れることも多々あります…。申し訳ありません。

・墓地ははしゃぐ場所ではないので、そっと訪れそっと去ります。私は一人で行動することが多いので、騒ぐことはないですが。

・不審者だと思われないように、境内ですれ違った方に会釈くらいはしましょう。

・いつでも入れる場所にあるからといって、夜に行くのはやめましょう。肝試し感覚で行く方もおられるらしいですが失礼ですし近所迷惑です。
・位牌を見せてもらうことは堂内に入りお手間を取らせることになるので、私はほとんどしません。お寺の方から拝んで行くように言われた場合のみ、見せてもらっています。

・「○○さんについて調べているんですか?」とお寺の方に聞かれたら、どういう理由で訪れたとしても「はい、興味があって所縁の地を廻ってます」のような無難な返事をしましょう。
 昔、「○○という武将が好きなんですが、その敵だった人物がここに眠っていると聞いたので来ました」と答えた若い女性がいたそうですが、失礼にも程があるのでやめましょう。

・墓参が迷惑かどうかはお寺によって違います。確かに迷惑に思われているお寺もありますが(連絡無しで行った場合は、一般宅の庭を知らない人間がうろうろしているのと同じ状況なので嫌がられて当然です)、逆に歓迎を受けることがあります。
 ある武将が眠る四国のお寺では行く度にたくさんのお土産を下さるので、申し訳なくて墓参しなくなったことがあります…。武将やお寺のことをもっと知ってもらいたいと思っておられるのだと思います。
 取りあえず観光地化しているところ以外は迷惑がられているという意識で行った方が無難でしょう。

・お墓の写真を撮ることに問題がないのかどうかは未だに良く分かりません。私個人としては人は忘れられるのが一番辛いので、お墓の写真を撮ってをネットで紹介することで喜んでいる人もいるのではないかと思っています(お寺の方から撮影はいいが掲載は駄目という場合は載せませんが)。
 これは私が勝手に思っているだけでお墓の中の方はどう思われているのか分かりませんけど…。この辺りは人それぞれだと思います。

 歴史上の人物の墓参自体を良く思っていない方もおられるなど、いろいろと難しい問題がありますが、節度を守って巡ればトラブルは避けられると思います。

(長宗我部盛親の墓)

写真の提供についてはこちらをクリック


歴史上の人物のお墓参りについて」への2件のフィードバック

  1. お疲れ様です。
    なるほどですね。参考になりました。
    自分あまりお墓には行きませんがマナー守って参ります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA