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家督相続
「兄の直勝は病気に犯され、軍務に耐えられない。しかし大御所様(家康)が父に付けた老将達が補佐してくれるでしょう。兄の陣代として行くことは構わないが、兄を退け家を継ぐことはお許しください」 この時、直孝は涙を流して安藤直次を通じて辞退を申し出たが、許されず家督を継ぐことになった。 家督を継いで出仕した際、老中の本多正信の上座にしとやかな身のこなしで着いた。そしてことが終わると、正信に向かって謝罪。 「今日のことを無礼に思われたでしょうが、直政の家を継ぐようにとの仰せがあったからには、今後のこのようなことはお許しください」 「このような人と知って召し出された将軍家には感謝する」 正信は喜んで答えた。人々は 「昨日まで末席だった人が、みんなの上に立った時の優雅な身のこなしを見ると、将軍家の良い側近となるだろう」 と噂した。(『藩翰譜』) Copyright (C) 2003 Tikugogawa. |
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