提案の仕方

 天王寺・岡山での最終決戦の時、横田重量ともう一人が物見に出た。その武士が
「旗本が陣を構えている場所は敵から遠くて良くない。もう少し前進するべきだ」
 と発言したため、重量は
「もっともだ。そのことは私が帰って申し上げよう」
 と話してすぐに帰った。しかし戻った重量は
「今日の合戦で勝つのは必定だと思います。そうなれば全国残さず統治でき、争いも無くなります。そこで私は若い頃を思い出して最後に槍使いをお目にかけたいと思いますが、ここに陣を構えていてはなかなか見えないと思いますので、後ろの山に登られて御見物ください」
 と提案した。そこで公(徳川秀忠のことか?)は
「もっともだ」
 と後ろの山に陣を移した。これは重量が最初の場所では危険だと判断したため、そのように言ったのだ。そしてのちに
「このような時も皆の前でありのままに危ないなどと言っては士気が下がるので、そうならないように考えて言うべきだ。一緒にいた武士の言い分は疑問に思う」と語っている。(『兵用拾話』)

管理人・・・前田家の山崎長徳も同じような事(お願いの仕方を参照)をしていますね。

UPDATE 2013年9月3日
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