天王寺・岡山での最終決戦で、黒田長政と加藤嘉明は後方で戦いを見物していた。 「金の輪抜の対指物の城兵がもっとも力戦している。彼はいったい何者だ?」 長政は嘉明に尋ねた。 「毛利勝信の子(毛利勝永)だ」 「この前まで幼かったのに、歴戦の武将のような活躍だ」 長政は勝永の活躍を賞賛している。(『武家事紀』)