清正の願い

 1611年3月28日、徳川家康豊臣秀頼が二条城で対面した際、加藤清正と浅野長政が秀頼の護衛のために従った。
 念願の対面が叶ったためか家康は機嫌が良く2人共に刀を授けた。その時に清正は空の方を向いた。それが愛宕山の方面だと気づいた家康は清正が何か願いをかけたと察し、その後、板倉勝重にそっとそのことを話した。
「清正は秀頼が二条城で災難から逃れるようにと17日間の護摩を行っていたようです」
 勝重からの情報を聞いた家康は清正のことをますます気にかけるようになった。(『翁物語』)

二条城
京都市中京区二条堀川西二条城541にある二条城

管理人・・・清正の思いが伝わる話です。

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