宣教師の苦難

 1615年5月21日、商人リチャルド・コックスのいる平戸の館に2〜3回顔を見たことがある宣教師のパードレ・アポロナリオが訪ねて来た。アポロナリオは大坂城内に篭っていたが落城時、幸い脱出に成功し、着の身着のままで15日間非常に苦労して平戸に辿り着いていた。
「神のために私に食べ物をくれ」
 アポロナリオが乞うたため、コックスは食べ物を与え銀15匁を渡した。それを受け取ったアポロナリオは立ち去っている。(『リチャルド・コックス日記』)

管理人・・・アポロナリオは「豊臣軍は12万以上もいたのに、すべてがあっという間に撃滅されたのは不自然だ」と口にしていたそうです。

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