盛親、感動する

 土佐の長宗我部盛親は大坂落城後、草むらに身を隠して、昼は従者に餅などを買ってこさせて生き長らえていた。しかし探し出されて、二条城の大手門に縛り晒された。そこに本多忠政が二人の家臣を引き連れて通りかかり馬上から
「長宗我部程の大功ある人も時節が変わればこのようになる。誰の身の上にも同じことが起こるということだ」
 と言い、通り過ぎた。これを盛親は俯きながら聞いている。(『拾遺翁物語』)

管理人・・・ちなみにこの話の後に大きな目的のためにがついていたんですが、あえて二つに分けました。

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