夜討ちについて

 細川忠興が病気療養のために吉田で休んでいると、渡辺了が尋ねて来た。二人で雑談をしていると、了が疑問を口にした。
「大坂冬の陣で塙直之が夜討ちをした時(本町橋の夜襲戦)、蜂須賀の武士に家康が感状を出したのはどういうことか。夜討ちは敵の隙を見て実行するのは昔も今も同じ。隙をつかれて討たれたのに賞されるのはおかしい」
「夏にまた戦いが起こると考えられて、諸将の兵を励ますためにだろう」
 忠興は家康の真意を測った。 (『常山紀談』)

臥龍山荘
了の屋敷跡に建っている愛媛県大洲市大洲の臥龍山荘

管理人・・・吉田というのが、どこの地名を指しているのか分かりません。

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