大坂冬の陣の際、井伊直孝は天王寺に陣を敷いていた。そこにある人物が直孝を訪ねてきたが、昼寝をしておりしばらく出て来なかった。そのため客は不機嫌になり 「この大事に昼寝をしているとは」 と呆れた。しかし直孝は反論。 「父の遺訓を守って夜は夜襲を警戒して寝ていない。だから昼寝をしないと体がもたないのだ」(『井伊家譜』)