度胸は最大の防御

 大坂冬の陣の際、浅野長晟の陣で竹束の隙間に設置してある大筒を足軽が直していたところ、大坂城から鉄砲を打ち掛けられた。その弾は足軽の頭から尻を貫き、後ろにいた足軽の胸にも当たり二人とも矢庭(矢や鉄砲を放つ場所)で死亡した。しかしそこにいた上田重安(宗箇)は大筒の上に登り隙間から城を覗いて
「さても打ちたり、打ちたり」
 と叫んだ。そのため城から鉄砲を激しく撃たれたが当たらなかったという。(『武功雑記』)

UPDATE 2012年6月28日
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