森村春(1542〜1592年)

官位・通称:志摩守
 阿波土佐泊城主。森元村の嫡男。森氏の初代・元村は名東郡黒田村にいたが土佐泊城に本拠地を移し、阿波水軍の統領として細川氏・三好氏に仕えた。
 村春も三好氏に仕え、1577年に荒田野の戦いで敗れた三好長治を救援に向かうが闇夜のため合流地点を間違え救出できなかった。1578年に阿波三好家を継いだ十河存保に従い長宗我部元親と戦う。
 1582年、中富川の戦いで存保が讃岐に去った後も豊臣秀吉の援助を受けながら土佐泊城で孤軍奮闘した。1585年の四国攻めでは豊臣秀長らに従い、阿波木津城攻めに参加している。
 同年、蜂須賀家政に阿波の国主になると3千石を与えられ椿泊に移った。その後も阿波水軍を率いて各地で戦功を上げるが、1592年6月2日に朝鮮半島の唐浦で戦死する。

徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦にある土佐泊城跡
土佐泊城跡
UPDATE 2015年8月16日
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