2020年11月29日(日)、鳥取県立博物館が主催の「伯耆往来をあるく(下市~御来屋)」に参加した。鳥取市から細かく区切って米子市までを目指すイベントで10年も行っているらしい。
常連さんが多く直ぐに埋まるイベントなのだが、今回は申し込み開始当日に電話して何とか参加できた。
(今回の大まかなコース。距離としては8キロくらい。ちょうどいい散歩コースである)
10時、参加者が下市駅に集合。
(下市駅。ここにある喫茶ニコで食事をしたいと思っているのだが実現していない)
10分ほど歩くと最初の目的地・妙元寺に到着。
・妙元寺・・・曹洞宗。小泉八雲が松江中学校に赴任する途中、当寺で盆踊りを見て感動したと著書に残している。
・竜雲寺。天正元(1573)年に創建されたという。
(橋井家墓所。幕末に活躍した橋井茶田は名和長年の顕彰や商売で活躍したとのこと。養子・半雲も同じく長年の顕彰を行い、寄進した土地に名和神社が建てられた)
後醍醐天皇の御着船碑を遠目に見ながら先を進む。天皇の上陸地点は御来屋が一般的だが、ここも候補地の一つ。
・逢坂八幡神社・・・貞観7(865)年、大分県宇佐市の宇佐八幡宮を勧請して創建された。当地を支配した尼子氏・池田氏などの崇敬を受けた。歴史について詳しいことは「山陰の戦国史跡を歩く 鳥取編」を参考にしてね!
ここは旧暦1月15日に行われる粥でその年の農・水産物の豊凶を占う管粥神事が有名。
(境内にあるサイノカミ。普通は村境や峠などで外部から村落へ襲来する疫神や悪霊などをふせぎ止めたり追い払ったりするために建てられるらしいのだが、この辺りでは良縁の神様である)
ここからは吉川元春の家臣が守備したという天守山城がよく見える。中世にもこの辺りに主要な街道が通っていたのだろう。というかここら辺しか街道を通せる場所がない。
・木ノ根神社・・・全国にある男根を祀る神社。子宝・性病治療などに御利益がある。門前にある木ノ根饅頭が旨いらしいので近々買ってみる。会社で配れない形をしているが…。
旧中山町と旧名和町の町境付近で伯耆往来が途中で途切れたので9号線を経由して戻る。
(旧中山町長野側。通称・ホエゴ坂。大人も泣くほど厳しい坂だったので子が吠える(泣く)→ホエゴらしい。山陰の方言だと思うが、鳥取県西部では○○ゴというのを良く使う。拗ねる子はスネゴ、ホイタ(乞食)のように強欲な子をホイタゴ、ダラズ(アホ)の子をダラズゴなど。基本的に悪い意味で使われる)
伯耆往来をあるく(下市~御来屋)に参加した(旧名和町編)に続きます。