山陰帰省&史跡巡り2007(2日目:玉若酢命神社・水若酢神社・ローソク島)

 今日は前々から予定していた隠岐の島に行くことにした。

(場所を口で説明しても分からないと思うので、これが地図です。北側の円形の大きな島を島後、南側の島々を島前と言います。小さいですけど、一応隠岐の国(隠州)だった)

 朝、島根県松江市にある七類港に着くと一番下のクラスのチケットを買ってフェリーに乗り込む。フェリーは酔わないように区画で区切ってある場所に雑魚寝するようになっていた。では、いざ出港。

(出港した美保関の風景。ちょっと霞んでいるけど天気が良く一安心)

 2時間半後の11:30に島後の西郷港に着く。ここからはレンタカーを借りて島内を回ることに。まずは玉若酢命神社に行く。特に戦国とは関係が無いけど、観光名所だったので。

(玉若酢命神社全景)

(八百杉。私は良く分からなかったが、同行者は感激していた)

 続いて行ったのが、隠岐国分寺。ここは流された後醍醐天皇がいたという説があるお寺。残念ながら本堂は今年の2月に焼けてしまいました・・・TT 現在、寄付を募っておられます。
(本堂跡、「本堂再建之地」という標柱が何とも悲哀を感じさせます)

(後醍醐天皇行在所跡。戦前に建てられたらしく立派)

 この後に隣の「モーモードーム」という隠岐伝統の牛突きを見せる場所があったが、まだ開催日時ではなかった。残念。
 それからさらに北に向かって水若酢神社に向かう。
 そこに向かう最中に「隠岐は本当に車とすれ違わない・・・」という話になった。西郷の辺りは都会なので信号もあったし、車ともすれ違ったけど、他の地区は信号はないし、車ともあまり出会わなかった。だから、とばさなくても予定通り(というか予定より早く)に目的地に着いて観光が楽だった。
 ということで水若酢神社に到着。ここは隠岐一宮なので隠岐の島の中では一番格式の高い神社・・・なのかな? 来た理由は特に無く、ここも観光名所だったからというだけ。
(水若酢神社。かなりの歴史を感じさせてくれる建物だった)

 しかし隠岐は観光客とも出会わないなあ・・・。名所を3ヶ所も行っているのに出会ったのは一組だけ。フェリーには何百人も人が乗っていたのに。どうも隠岐に来る旅行者の多くは釣りがメインのようだ。
 ここまでは史跡ばかりだったが、次からは隠岐自慢の景色の良いところに行くことにする。最初は島後の北側にある白島海岸。ここはさすがに観光客が多かった。そっか、みんなこういうところに来るのか・・・。

(白島海岸1。名所だけあって絶景)

(白島海岸2。海も澄んでて底まで見える)

 しかしまあどうでもいいがサスペンスで殺人を認めて動機を告白しそうな場所だよなあ・・・ーー; 何でああいうのって崖の上なんだろうか?
 
 次の予定までかなり時間があったため、しばらく景色を眺めていたが、それでも時間があるため、地図を見てどこに移動しようということになる。それでゆっくり休もうということになってレストランがある西側に移動。しかし休みだった・・・ので、今度は戻ってローソク島展望台へ。ここはかなり分かりづらくカーナビも迷ったが、なんとか到着。う~~~ん、ここは白島海岸と比べるとちょっと劣るかな。

(ローソク島展望台からの風景。左下の岩がローソク島)

 そっから今度は福浦港へ。ここが今日のメイン、遊覧船で海岸を見て回って最後に夕日を見るというコースを回る。予約もしてあるのでばっちり。早めに着いて状況を確認すると、乗る船が漁船をちょっとだけ改造したものだということが分かり、同行者は
「あれだと絶対に船酔いする。待っているので一人で行ってきて」
と一言。私の旅行じゃなくて接待で来たのに、そう言われるとつらい・・・>< と思いながらも滅多に来ない場所なのでキャンセルはもったいないため、一人で出発することに。
 今日は風があって波が多少あったので、船が少し揺れていた。漁船という大きさもあってちょっと怖い。そして船酔いも怖い><

(周辺の海岸1)

(周辺の海岸2。結構スピードが出ています)

 海岸沿いを移動しているといよいよローソク島に到着。この遊覧船の最大のイベントはローソク島に夕日がかかって本当のローソクのように見えるのを見るというものだ。今日は天気もいいし、ばっちり!後はベストな位置に漁船が行ってくれるのを待つだけ。

(見えてきたローソク島)

 しかし、他の船がローソク島の夕日を見ている間に止まって待つので若干酔ってきた(船は止まっている間が一番酔いやすい)。
 でも、せっかくここまで来て気分を悪くしているのもつまらないので遠く見たりして体勢を立て直していると、いよいよ自分たちの番になった。そして夕日のさしかかる場所に来ると・・・おお、すばらしい!来て良かったよ・・・TT

(ローソク島の夕日1)

(ローソク島の夕日2)

 これで満足して港に戻る。そして西郷のホテルに戻り、豪華な食事を取って就寝。

感想:初めての船旅で酔いが心配だったが取りあえず大したことはなかった。景色の良さには感動。最後の料理は、量は多かったが味は山陰本土の方が良かった(これは泊まったホテルが悪いのではなく、隠岐は本土と比べるとなぜか味がイマイチだそうな。ただ都会から来た人にはおいしいんだと思う)。



山陰帰省&史跡巡り2007(2日目:玉若酢命神社・水若酢神社・ローソク島)」への6件のフィードバック

  1. そ、そうなんですか・・・。

    私は名和長年のことをちょっと知っているだけなので難しいことはまったく分かりませんが、もう少し詳しくなったら行ってみます。

  2. 後醍醐天皇を調べていてこちらにきました。
    神戸にも行在所があるんです。神戸市兵庫区門口町の福厳寺は後醍醐天皇の史跡として有名です。
    また神戸の港の歴史においても重要な地位をしめます。境内には塔頭二ヶ寺、起雲庵、常牧庵がありましたが、明治後合併廃寺されましたが、名目的に方丈〔内殿〕は起雲庵と言う事になりました。また和田〔和田岬〕にあった尼寺、円通寺〔円通庵〕も現在は福厳寺に合併されています。

  3. >キヘイジさんへ

    ローソク島は、本当にタイミングが良かったです。船も出たり出なかったりするし、天気も分からない。雨でも隠岐の島に行くつもりだったのですが、いい日でより楽しめました。
    鹿之助は裏切った隠岐氏を攻めていますね。どの辺りで戦ったのか、良く知らないですが・・・。

    サスペンスの崖の件の解説ありがとうございましたm(._.)m
    ロケと脚本の関係だったんですね。確かにあんなに毎週やっていたら脚本もしょぼくもなるでしょうね・・・。昔の特撮も崖から人(もろ人形)が落ちるシーンが多かった記憶があります。

  4. >竹馬さんへ

    私も行くまでは、そんなに期待をしていませんでしたが、行くと本当に良かった・・・。天気にも恵まれましたね。
    後醍醐天皇や後鳥羽上皇、その他の流人もこの景色と魚介類だけが慰みだったのでしょう。
    私も一ヶ月くらいなら住んでみたいな、と思いました。時間の流れは山陰本土よりさらにゆっくりしていました。

  5. おお! ローソク!
    写真でもかなり心に響いてますから、現地で見たら高揚しすぎて変なテンションになってしまいそうです。

    信憑性は置いといて、鹿之助の意外な足跡なんかありそうですけどね。
    今後のレポに期待!

    >何でああいうのって崖の上なんだろうか?

    それはですね、
    ああいうドラマは脚本がしょぼいので、せめて舞台だけでも、と風光明媚な観光地が選ばれる → ああいうドラマは脚本がしょぼいので、とりあえず犯人に説明口調で自供してもらって、自殺してもらう(できれば、それによって細かい部分はうやむやのままにしたい) → ああいうドラマは脚本がしょぼいので、自殺するなら身ひとつでできる投身自殺が好ましい(映像的にも手軽に迫力を出せる) → つまり絶壁

  6. 隠岐の景色って凄いですね・・・まさに絶景ですね。
    こんなに美しいとは正直知りませんでした。
    この写真をみてると確かに船越の英ちゃんが犯人を追い詰めて自殺なんてバカな真似はやめるんだ!と言ってそう。追い詰める前に確保しろよみたいな。
    後醍醐天皇や後鳥羽上皇とかも同じような景色をみてたんですね。
    隠岐島は流罪の島というイメージがあったんですが、むしろ私は今ここに流されたいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA