定本 徳川家康

 徳川家康は有名すぎて改めて本を読もうという気になれなかった。しかし実は良く分かっていない家康についてをもう一度知ろうと思い手に取ったのが「定本 徳川家康(著者:本多隆成)」。
 値段は2800円と少々高いが、論文・史料をもとに『神君』でも『狸親父』でもない家康の生涯を描いてる。逸話の類はほとんど載っておらず、また検地などにページが割いてあるため、人によっては退屈な部分もあるだろうが、従来の家康像しか知らない方に読んで欲しい一冊である。
 個人的に印象的だったのが、駿府における彦坂光正の活躍である。自分のサイトに載せたことがあったので、名前は覚えていたが「大久保長安事件」など重大事件に関わっているとは知らなかった。

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