田舎の賃貸住宅事情

 転勤で実家よりも更に田舎に引っ越した。
 田舎は『無い』ものが多いとよく言われる。「あのチェーン店が無い」「テレビのチャンネルが少ない」「電波が入らない」「プライバシーが無い」など…。
 田舎は他にも無いものがある。同業他社のライバルがいないため競争が無いのだ。そのため良くも悪くもお店などの対応が緩い。

 田舎はマンションが少ないため選択肢がほとんど無く今の部屋を会社と相談して選んだのだが、まあこれが普通の都市ではありえないことの連続だった。

1.駐車場が無い
 最初に鍵を受け取って駐車場の説明を受ける。
 大家「マンション前の右から二つ目に駐めて下さい」
 車で向かうと空いていたので駐めて荷物を搬入。落ち着いたので食事を買って戻ると、そこに車が駐まっている!? マンションの住人の友達が駐めたのかと思い大家に電話。
 大家「あ~、それは住人の駐車場です。何とかマンション以外の別のところに駐められないですかね」
 私「いや、知らん土地なんでそんなん言われても無理です」
 大家「そういえば少し離れた場所にマンション用の駐車場があるので、そこに駐めて下さい。明日、何とかしますから」
 後日、大家に電話。
 大家「やはり離れた場所の駐車場でお願いできますか?」
 私「最初と話が違う」
 大家「そこに駐めているのは女性の方なんですよ。近くは譲ってあげて下さい! お願いします!」
 相手が女性かは関係無く大家のミスが悪いだけで論点のすり替えになっているが、ごねてもどうにもならないので諦めた。

2.テレビの接続口が無い
 荷物を搬入してテレビを接続しようとしたらアンテナ接続部分に凹(ファミコンのRFスイッチのようなもの)が壁にあるだけで丸いアンテナプラグを挿す部分が無い。早速、大家に電話。
 大家「穴が無いですか」
 私「無いです」
 大家「おかしいですねえ…。前の方はどうやってテレビを見ていたんですかね?」
 知らんわ。
 私「何とかして下さい」
 大家「工事しますので、しばらくお待ち下さい」
 3~4日後、工事をして終了。

3.風呂の換気扇が動かない
 風呂にカビが生えると嫌なので換気扇のスイッチを押したが動かない。これも頼んで1週間後くらいに直った。

4.流しが臭い
 台所に水を流すとドブのような臭いがしてきて我慢できなかったので、大家に電話。
 大家「う~ん、機械の修理は出来ても臭いはどうにもならないですね。消臭剤でいいですか」
 私「よく無いです。そもそもこの部屋は掃除してあるんですか?」
 大家「してますよ! 私が三回もしたんですよ!」
 業者じゃなくてあんたがしたんか…。
 私「じゃあ専門の業者に見てもらえばいいんじゃないですか」
 大家「分かりました」
 数日後、大家から電話があり「自分が貯水タンク(?)の水を全部抜いて入れ直しました。これで臭いがしないと思います」とのこと。でも臭い。再びこちらから電話する。
 私「やっぱり臭いんですけど」
 大家「分かりました。では業者に頼みますので」
 業者に調べてもらうと水を流すと排水溝の臭いが戻っているのでトラップ(排水管からの臭気を防ぐための装置。管の一部をS字・P字形などに曲げ、中にたまった水によって臭気の逆流を防ぐ。防臭弁)を付けるということで解決。10日近く臭くて部屋に帰るのが憂鬱だった。

 やれやれ、これにてやっと問題が解決。まだまだ不具合があるが細かいので言ってない。
 会社の人に聞いたらこの辺りでは借り主が入ってみて何か気になることがあったら改善をお願いするのが常識らしい。都会でもお願いすることはあるが、こんな基本的な不具合は無いだろう。私は経験したことが無い。
 先行きが不安すぎるスタートである。早くここから離れたい。

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