由良台場(鳥取藩の台場)

住所:鳥取県東伯郡北栄町由良宿

 江戸時代末期、鳥取藩は幕府の命に応じて海防のため藩内八ヶ所に台場の築造を行った。1863年、当地も武信潤太郎の指揮の下で開始されたが、財政難の藩が資金を出さなかったため周辺の庄屋や豪農など有力者の献金で行われた。実際の作業は7万5千人もの男女の農民が行い、翌年完成している。
 台場は東西125メートル、南北83メートルあり、約5メートルの土塁に囲まれ四門の大砲が配置された。
 明治維新後、大砲は廃棄され1925年に町に払い下げられる。保存状態が極めて良好で1988年国史跡に指定にされた。

(入り口)

(入り口から北西側を撮影)

(入り口から東側を撮影)

(近くのお台場公園に建つ模擬大砲)

感想:空撮が一番雰囲気を味わえるのですが、流石にそれは無理でした…。近くに『道の駅 大栄』があるので、そこに寄ったついでに行くと史跡に興味の無い同行者を説得しやすいでしょう。




天の真名井(名水百選の一つ)

住所:鳥取県米子市淀江町高井谷47

 天の真名井は「古事記」「日本書紀」で高天原(天上界。日本神話中の聖地で、神々が住んだところ)の神聖な井戸を意味する。古代から使用されていたと推定される。湧き水の量は一日2500トンあり、生活用水、農業用水、ニジマス養殖など利用されている。

(駐車場にある水汲み場。水源から直接引いて来ている)

(平成に作られた水車小屋)

(近くを流れる小川)

(池。水が澄んでいる)

(源水)

(秋葉大権現を祀る祠)

(毘沙門天、薬師如来、弘法大師を祀る毘沙門堂)

感想:今回は急に友達と行くことになったので、何の準備もしておらず持って帰ることが出来ませんでした。今度はペットボトルで水を汲み実家でウィスキーの水割りを作ってみようと思います。




賀茂神社天満宮(米子の地名発祥地)

住所:鳥取県米子市加茂町2-212

 祭神は別雷神・菅原道真。創建年代は不明だが、米子市の旧米子町地区では最古の神社と伝わる。京都上賀茂神社より勧請し創建された。代々の米子城主の保護を受け、寄進や社殿の建立・修築が行われている。江戸時代は勝田神社と共に米子の総氏神として民衆からも崇敬を受けた。
 戦国時代の頃、当地は賀茂の浦と呼ばれていたが、野田翁次郎という老人が祈願したところ八十八歳で子供に恵まれたため評判となり、八十八に因んで米子という地名になったという。

(鳥居)

(神門)

(米子三名水の一つ・宮水。下水道が普及するまでは飲料水として町内で売り歩いていたという。今でも飲料水としての基準を満たしており飲めるらしい)

(遙拝所。遙拝の方法の手順が書いてあったが記述するのが面倒なので、現地の案内板か公式サイトで確認して下さい)

(拝殿)

(本殿)

感想:米子市の中心にあるため頻繁に前を通っていたのですが、米子という地名に所縁のある神社だと知り寄ってみました。参拝したときは高校生が合格祈願なのか丁寧に拝んでいました。