米原市・長浜市史跡巡り2011(福田寺・鎌刃城・豊国神社)

 「ゆるキャラまつりin彦根2011」を見るために滋賀に行った。そのついでに少しだけ史跡巡りを・・・。

1.近江はにわ館・・・米原市顔戸281-1。古代の謎を解きあかす施設で、「実際に物を触って実感させる」ハンズオン手法と、「人間のイメージする力を刺激する」バーチャルリアリティを融合させた形の常設展、地域文化が発信される年間17回の企画展がある(滋賀県観光情報サイトより引用)。

感想:楽しめると聞いて行ってみた。何人かで行くと盛り上がれるらしい。

(展示室)


2.福田寺・・・米原市長沢1049。684年の開基。戦国時代、織田信長と対立した湖北一向一揆を指揮したのが湖北有力寺院十ヶ寺で、その筆頭が当寺の十一世・覚芸だった。
感想:駐車場は広いが周辺の道が狭いため運転には注意が必要。

(山門)

(本堂)

(織田信長との戦いで亡くなった一向宗徒を弔うために建てられた殉教万人塚)

(浅井長政が寄進した浅井御殿。長政の次男・万菊丸が当寺で養育された説がある)


3.鎌刃城・・・米原市番場。堀氏の居城。浅井長政と織田信長の攻防戦の舞台となった。
感想:雨上がりだったためヒルが大量におり、鹿も見かけたため早々に引き返した。それでもヒル一匹にかかとを咬まれた。やはり山城をなめたらいかんね。

(大手口)


4.豊国神社・・・長浜市南呉服町6-37。豊臣秀吉・加藤清正・木村重成を祭神としている。1600年、京都の豊国社の造営を受けて創建された。大坂夏の陣で豊臣家が滅ぶと徳川幕府の命によって
取り壊されるが、豊臣秀吉像は町年寄の家へ移され密かに町民によって祀られた。その後、江戸時代後期~明治時代にかけて徐々に復興し、1920年に現在の社容を整えている。

(鳥居)

(加藤清正像)

(加藤清正(虎之助)が長浜城の庭の石として献上した虎石)


 史跡巡りはこれにて終了。仕事で疲れていたので長浜のホテルに戻って食事をした後、すぐに寝た。

本日の感想:ヒルには気を付けよう。

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家康公と三河武士たち

 2011年10月16日(日)、岡崎公園の龍城神社で行なわれた「家康公と三河武士たち」という講演会に行って来た。主題は平岩親吉・服部正成・渡辺守綱・稲姫(小松姫)の四人。
 最初にその四人が所属している葵武将隊の寸劇を見る。その後、龍城神社に移動して講演会。内容は四人のことについて浅く広く話すというもの。普段はもっとマニアックらしいが、今回は一般の参加者も多いので簡単なものだったらしい。

印象に残ったこと
・信康の墓が静岡市清水区にある。新宿・浜松・岡崎だけだと思っていたのに。ネットで検索したら小田原と高野山にもあった。天下人の長男だからね。
・岡崎市伊賀町は伊賀者が移ってきたからそういう地名になったと思ってたら平安時代からある地名で関係がないらしい。
・平岩氏の名字は館の近くに平たい大きな岩があったからだとか。割れているが今でも残っているらしいので、今度行ってみよう。
 休憩中に葵武将隊の人達が来て挨拶をした後、少しだけファンと交流して帰って行った。お仕事がんばってるなあ・・・。

(右から服部正成・稲姫・渡辺守綱・平岩親吉)

(休憩中にもらったお菓子)

 いろいろと勉強になったので、12月予定の講演会も参加してみようと思う。

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静岡県東部史跡巡り2011(3日目その3:富士浅間神社・竹之下古戦場・足柄城)

35.富士浅間神社・・・駿東郡小山町須走126。802年の富士山噴火の際に国司・郡司が鎮火の祭事を行なった場所に建てられた。全国の登拝者から崇敬されており、富士登頂の盛んな夏季には賑う。

(鳥居)

(入り口の右にある信しげの滝)

(1767年に寄進されたといわれる楼門)

(長寿亀石)

(冨士講の記念碑)


36.竹之下古戦場・・・駿東郡小山町竹之下。後醍醐天皇方の尊良親王・脇屋義助と足利尊氏の戦いが行なわれた。
感想:碑があるのみ。


37.足柄城・・・駿東郡小山町竹之下。1568年、武田信玄の駿河侵攻をきっかけとして北条氏により築かれたといわれているが、交通の要衝のため以前より軍事的な施設が築かれていた形跡がある。小田原征伐の際、伊豆山中城・韮山城と共に重要拠点とされたが、伊豆山中城が落ちたことを知った城主・北条氏忠は逃亡。残兵も井伊直政軍に攻められ開城し、以後廃城となった。
感想:晴れていれば見事な富士山が見られるらしい。

(玉手池。本丸の井戸跡といわれる)

(一の郭)

(空堀跡)

(城址碑。一の郭の下にある)

38.新羅三郎義光吹笙之石・・・駿東郡小山町竹之下。後三年の役で兄・八幡太郎義家が陸奥で苦戦していると聞いた新羅三郎義光は加勢のため陸奥に向かう。その途中、足柄山で豊原時秋に笙(雅楽に用いる管楽器で、長短一七本の竹管を環状に立てて並べたもの。吹いたり吸ったりして鳴らす。笙の笛)の秘曲を授けたという伝承がある。
感想:この伝承にちなんだ『足柄峠笛まつり』が行なわれている。

(義光はこの石の上に座り秘曲を授けた)

39.足柄之関・・・駿東郡小山町竹之下。899年、強盗などを取り締まるために設けられた。正確な場所は分かっていない。
感想:足柄城・新羅三郎義光吹笙之石・足柄之関は歩いて行ける範囲にある。ここに来るまでが大変だが・・・。夏季にはバスも出ているらしい。
 標高759メートルもあるので冷えるな。

(1985年公開の映画『乱』の撮影で使われた城門を移築したもの。右の顔抜き看板で老夫婦が撮影していた。この手の看板って需要があるんだな・・・)

(凶悪な強盗や関所破りをした人達を晒し首にした場所に建てられた供養塔)

(大聖歓喜双身天を祀る足柄山聖天堂)

 これにて静岡県東部の史跡巡りは終了。足柄峠を降って高速道路に入り休憩しながらゆっくりと帰った。

(足柄峠の最寄り駅・JR足柄駅にある金太郎の像)

(伊豆市のお酒・うめえら。近所にも売っていそうだったけど記念に買ってみた。私の舌だとすだち酒との違いが分からなかったが、とにかく飲みやすかった)


今回の感想:静岡県は横に長い。最近、こういう史跡巡りをやっていなかったので満足。次は福井県のマイナーな史跡をがっつり廻るかな。

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