平成21年8月15日(土)、Sさんと二人で史跡巡り。今日は昨日と違ってマニアックだよ~。
5.羽衣石(うえし)城・・・東伯郡湯梨浜町羽衣石にある。東伯耆の豪族・南条氏の居城。鳥取城の攻防戦で吉川元春の進軍を阻止するなど何気に重要な役割を果たした山城。
何を思ったのか数十台駐められる駐車場が完備されている。が、もちろんいたのは自分たちだけ。だって山奥の集落のまた更に奥にあるんだもん・・・。ここは人が来ないよ。駐車場があるのはありがたいけど。
昨日の酒が残っていて登るのはきつかったが、上からの眺めは良かった。模擬天守は・・・微妙。
(模擬天守。よくこんな高いところに建てたなあって感じ)
(羽衣石城から東郷湖を望む)
6.倭文(しどり)神社・・・東伯郡湯梨浜町宮内にある。伯耆一宮。戦国時代には尼子氏・南条氏に保護を受けた。江戸時代には鳥取藩主・池田家の保護を受けている。近くの馬の山に吉川元春が背水の陣を敷き、鳥取城を落とした豊臣秀吉と対峙している。
神社自体は広くて由緒ありそうだったけど、それ以外は特に・・・。場所が悪いせいか訪れる人も少なそうだった。
7.鳥取城・・・鳥取市東町にある。
Sさんは吉川経家の銅像が見られればいいってことだったので、銅像だけ撮影して終わった。私も何度も行っているから城自体をパスしても気にならなかった。
(吉川経家の銅像)
お昼になったので、「土曜日の生たまご」に取り上げられたというラーメン屋に寄って食事。アルコールを抜きたかったので、真っ赤なスープの唐辛子ラーメンを食べた。汗だくになって水をひたすら飲んだ。
Sさんも一口だけスープを飲んだが
「これはきつい!」
の一言。
ここでSさんに経家のお墓のお話しをしたところ、行こうということになって鳥取城の横を抜けてお墓に行く。
8.吉川経家の墓・・・鳥取市円護寺にある。
去年も来た。戦国ブームとは縁がないらしく、まったく変わっていなかった。経家グッズとか売られる日が来るのかなあ・・・。
9.宇部神社・・・鳥取市国府町宮下651にある。因幡一宮。
鳥居のところに駐車場がまったくなく「どこに駐めるんだろう」と思ってたら上の方にあった。
正月は賑わうらしい。
10.甑山(こしきやま)城・・・鳥取市国府町町屋にある。因幡国府の城。山中鹿之助が在陣したこともある。
登り口とかも無さそうなので、遠くから撮影してすぐに去った。
11.大義寺・・・鳥取市河原町佐貫222にある。因幡の覇権を山名豊国らと争い敗れた武田高信の墓がある。
前に来たときは訪れた時は突然、雷鳴が轟いて辺りが暗くなり撮影しづらかったので、撮り直しに来た。因幡の戦国史に興味をもったっていうのもあったしね。
ちなみに高信の息子は豊国に召し抱えられている。初めて知った時に何となく豊国の意外な一面を見た気がした。
(武田高信主従の墓)
12.私部(きさいち)城(市場城)・・・八頭郡八頭町市場にある。安芸の毛利氏と同族の毛利氏の居城。応仁の乱に乗じて勢力を広げ因幡の大半を支配下に治めたが、山名氏に敗れている。その後、山名・(安芸)毛利・尼子残党など目まぐるしく城主が変わった。
甑山城と同じくただの山。道沿いから撮影して終わった。
城主だった毛利豊元の墓も探したが、地元の人も知らないため諦めた・・・TT
13.若桜鬼ヶ城・・・八頭郡若桜町若桜にある。国指定史跡。若桜は因幡から美作・但馬・播磨に抜けるための交通の要衝だった。若桜鬼ヶ城は矢部氏によって築かれ、戦国時代中期には、尼子残党が毛利と手を結んだ山名氏を撃退している。その後、木下氏・山崎氏が入ったが、池田氏が鳥取県全域を与えられると一国一城令で廃城となった。
決してメジャーな城ではないが、石垣など一見の価値あり。Sさんも感動していた。同行してもらった甲斐があるってもんだ。
あっ、そうそう。よく間違えられるけど若狭じゃなくて若桜ね(前も言った気がする)。
(本丸から若桜街道を望む)
ここから兵庫県に行こうとしたのだが、大雨による交通止めで断念>< 大人しく米子に帰った。米子でYさんと合流し、また3人で飲んだ。私は車で来たから飲んでないけどね。
翌日、後ろ髪を引かれる思いで愛知県に戻った。また戻って来るよ、山陰・・・。
感想:Sさんが一宮好きなので、一緒に行ってみた。戦国武将が関わっているので、行って損はなかった。
移動中は戦国の話メインでずっと話していた。Sさんの関東の戦国史の話は勉強になった。共通点が多い人と行く史跡巡りも楽しけど、ちょっと興味がずれている人と話すのも勉強になって、それも楽しい^^