若狭・丹後史跡巡り2008(でも1日目は近江の小谷城)

 平成20年3月23日、滋賀県湖北町の主催であった「小谷城攻防戦ウォーク」に参加した。集合場所である小谷城麓の「小谷城戦国歴史資料館」に行くと、すでに10人くらいの方が登山用の格好で集合されていた。
 予定時刻より10分ほど過ぎた10時10分に出発。今回のコースは追手道から本丸跡を通り、そのまま大嶽城に行き、福寿丸などを通って戻るというもの。地図だけ見るとそんな時間がかかりそうにないのだが・・・。
 途中途中で小谷城について説明を受けながら、間柄峠の先にある展望台に到着。ここまでまだ500メートルくらいしか歩いていないのだが、すでに汗が出てきた・・・。体力不足を感じる。

(展望台から見た琵琶湖方面。写真の左が織田信長が陣を敷いた虎御前山。中央よりちょっと右にある小高い丘が明智光秀が陣を敷いた岡山城。左の奥に見えるのが山本山城。明智光秀が岡山城に入ることで山本山城と小谷城との連携を押さえる役目をしていたらしい)

 そのまま何度か休憩を取りながら金吾丸、お茶屋敷を抜けて、赤尾屋敷に到着。ここは前後をふさがれ、逃げることが出来なくなった浅井長政が最期を迎えた場所でもある。

(浅井長政公自刃之地。本丸のすぐ下にある)

 そして本丸・京極丸を通り、六坊まで到着。ここまですでに2キロ以上を登ってきた。ここで食事するかどうかの話になったが、皆さんはまだ体力に自信があるのか、それとも一秒でも早く遺構がみたいのか、先を急ぐということになった。
 ここから大嶽城を目指すのだが、その前に熊が出る関係で今しか行けないという月所丸跡に寄り道することになった。ここまでの道のりがとにかく怖かった。人一人が何とか通れるほどの幅しかなく、左は絶壁。落ちても木々があるので途中で止まって死にはしないだろうが、ケガをするのは間違いないだろう。
 誰も道を踏み外さず、月所丸に到着。ここは滅多に来られないということもあって湖北町の職員の方が「ゆっくりと見学してください」と気を利かせて言われると、皆さんは遺構の見学を開始。楽しそうだなあ・・・。私はこういうのは興味があまりないので、職員の方の説明をずっと聞いていた。

(月所丸跡)

 それから元の道に戻って、いよいよ大嶽城を目指す。ご高齢の方もいたので、100メートル単位で休憩してゆっくりと進んだ。そして12時過ぎに大嶽城に到着。ここは小谷城と続いているとは言え、朝倉氏が築いた城で、浅井氏が築いた小谷城とは造りが違い、堀切や土塁を複雑に築いて迷路のようになっており、両家の違いを見ることが出来る(これはさすがに私でも分かった)。

(大嶽城。ちなみに読み方は「おおづくじょう」。「おおだけじょう」ではない)

 ここで食事を取って休憩した後、山を下りることなった。下りだから楽かな、と油断していたら落ち葉で滑るし、足にガタがきているわで結構怖かった。しかも途中に折れた枝や木が散乱していたので、職員の方が撤去しながらの行進(しかも職員の方はこのイベントのために3度も小谷山に登って道の整備をされていたらしい。お疲れ様です。ありがとうございます。正直、参加料500円じゃあ割に合わないですよね・・・)。
 そんなこんなで中腹にあった福寿丸に到着。ここは遺構が非常によく残っており、山城好きにはたまらない場所。資料としてもらった鳥瞰図を見ながら、皆さんは熱心に遺構確認をされていた。一方の私は疲れてきて、いいかげん下山したい気分になっていた。でも、まあこういうのも知っておかないとね、と思い、一緒に鳥瞰図を見ながら遺構の確認をしていた。

(福寿丸)

 ここはとても人気のスポットで皆さんがなかなか離れたがらず、出発時間になっても数人の方はずっと遺構を見られていた。たしかにここまで素人目にもはっきりと残っていると好きならじっくりと見たくなる気持ちは分かる。
 (ごく一部の方は)後ろ髪を引かれるような気持ちで福寿丸を後にし、最後に山崎丸を確認して下山。「小谷城戦国歴史資料館」に着いたのが14時半。滞在時間4時間半。疲れた・・・ーー;
 そのまま「小谷城戦国歴史資料館」で少し休憩した後、このままホテルのある敦賀市に向けて出発。その途中で、織田信長の朝倉攻めで落とされた疋田城にちょいと寄って写真を撮影すると、ホテルに到着。疲れていたので20時半には寝た(-.-)Zzz・・・

感想:雨が降らなくて良かった。一応、雨合羽も持って行っていたが、降ったらやっぱり辛いしね。一番の収穫はやはり城と朝倉・浅井について勉強になったことかな。何にしても湖北町職員の方、ありがとうございましたm(._.)m
 疲れたけど、旅行は始まったばかり。これからまだまだ続きます。

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こんなオトコ要らねぇ!!

 ネットと実生活で懇意にさせていただいている箱ミネコさんの運営されている人気ブログ・離婚日記を元に書籍化されたものです。
 元夫からモラルハラスメントを受け、離婚に至るまでの経緯を綴った本です。
 元夫さんの言動にはとても信じられないようなものばかりですが、これをちょっとレベルダウンさせた人間はどこにでもいるので怖い・・・。皆様も気をつけましょう。
 しかし元夫さんがこんなワガママ(というレベルを超えて天動説な雰囲気ですが)で、よく社会生活を営めるなあ・・・。よく言えば周りに支えられて(寄生して)生きているだけかな。


大坂冬の陣・夏の陣―歴史を変えた日本の合戦

 ネットで懇意にさせていただいているひろひろさんが作画に関わられた本です。
児童書なので大坂の陣のあらすじだけが載っているかと思っていましたが、読んでみると木津川口の戦い鴫野の戦い今福の戦い博労淵の戦い野田・福島の戦い真田丸の攻防本町橋の夜襲戦大和郡山の戦い樫井の戦い道明寺の戦い若江の戦い八尾の戦い天王寺・岡山での最終決戦など、詳しい合戦まで漫画で描かれていました。
 また西軍も良くある真田幸村が中心でなく、長宗我部盛親毛利勝永ら大坂城五人衆の活躍も描かれており、西軍好きにはたまらない一冊となっております。

(上田駅前にある真田幸村の像)

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