城のつくり方図典(その2)

 前に書き込みした『城のつくり方図典』を読み終えました。
 内容は前の日記を見ていただくとして、ここでは感想など・・・。
 本当に勉強になりました。城ってこうやって見るんですね・・・。でもまだまだ分からないことがたくさんです。
 野面積と打込接の明確な差が分からないし、破風もよく分からん(゚_。)? その他のもいろいろ・・・。まあ、この手のことは改めて城をじっくり見ていけば分かる・・・かも。
 笑ったのは(北海道の)福山城。江戸軍学の粋を集めて造った城で大手口(玄関)は厳重でしたが、搦手口(勝手口)が無防備で、土方歳三にそちらから攻められて1日で落ちてしまったという話です。
 無意識とはいえ、まさに今話題の耐震偽装問題のようです・・・。いや、軍学者たちも薄々は分かっていたんじゃあないでしょうか。自分たちが言っていることは机上の空論で、実際はすべてがそのようにうまくはいかないと。でも戦争がないから、間違っててもいいか、みたいな・・・。
 きっといろいろ戦術・戦略について文句をつけて「こうすれば勝てる」とか言っている人が実戦となるとこんな結果になるんじゃあないでしょうか。私も同類ですが。
 結局、会社の先輩が言っていた通り、「理屈はいいからやってみろ。それからいろいろ言え」ってことなんでしょうね。
 話がそれましたけど、これのおかげで城に行った際に別の角度から楽しむことが出来そうです。

(写真は石垣に定評がある伯耆米子城天守跡)

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城のつくり方図典(その1)

 日本の城の構造をわかりやすく解説した本です。この本の何がすごいって、城のことを勉強しようとしていろんな本を読んでも全部途中で挫折した私が読めたことです! 城の本を読むと、「櫓・堀切・土塁・土橋・曲輪・破風」など専門用語の羅列で素人にはくらくらするが多いのですが、これは順序立てて分かりやすく書いてありますし、城に関するこぼれ話も混ぜてあるので、私でも何とか読み切れました(それでも気合いはいりましたが)。
 戦国時代には興味があるけど、城のことはさっぱり・・・という方にはお勧めです。ただ、もともと詳しい方には物足りないかもしれません。
 読み終わればタイトル通りに城を造られるようにはなりませんが、城を造りたくはなる・・・かも。


時代小説が書きたい!

 この本は掲示板でも紹介しましたが、小説家の鈴木輝一郎氏が題名の通り「どうすれば時代小説が書けるようになるのか?」というのを分かりやすく解説した本です。
 しかし小説を書かなくてもこれから本格的に歴史(戦国時代~江戸時代)を調べてみようかな~という方には良い本だと思います。「漢文は気合で読め(これは私も古文書が読める人に言われました)」「こういう本が参考になる」「図書館はこうやって利用する」「暦法の見方」など小説の書き方や投稿の仕方以外は参考になるものばかりです。
 「歴史群像みたいな二次史料ばっかり読んできたけど、そろそろ一次史料(原本)も読もうかな~。でもどこに何があるのか、どうやって集めたらいいのか分からないよ~」という方にお勧めです。
 私も平成14年夏より前に見ていたら、資料集めで無駄が省けたのに><